著作権と情報モラル:作った人の権利を守る
著作権とは、文章・写真・イラスト・音楽・動画・プログラムなどの作品(著作物)を作った人が持つ権利です。作った時点で自動的に発生し、申請はいりません。他人の作品を使うときは、許諾を得るか、ルールを守った引用にする必要があります。
このページで学べること
- 著作権が何を守る権利かがわかる
- 引用と無断転載のちがいがわかる
- 引用の4つのルールを使える
- SNSで気をつける情報モラルがわかる
前提知識
- 情報セキュリティ
- インターネットの利用経験
著作権の基本と、引用のルール
著作物をコピーする・ネットに載せる・配る権利は、原則として作った人だけが持ちます。ただし例外もあり、私的使用のためのコピー(自分や家族で楽しむ範囲)や、ルールを守った引用は認められています。
- 主従関係:自分の文章が主役で、引用は補助であること
- 明確な区別:かぎかっこや引用ブロックで、引用部分をはっきり分ける
- 出典の明記:作品名・著者名・出どころを書く
- 必要な範囲だけ:目的に必要な部分にとどめる
情報モラルは、ネットを使うときの思いやりとルールの総称です。他人の写真を勝手に載せない(肖像権)、個人情報を書かない、誹謗中傷しない、正しいか確かめてから拡散する──著作権の尊重もその1つです。
図でイメージする
出典:〇〇(著者名)
- 自分の文章が主役
- 引用は区別して従
- 出典を明記
例題(くわしい手順)
ブログで本の一節を紹介したいとき、正しい引用にする手順です。
- 自分の文章を主役に:自分の感想・解説を中心に書く。
- 引用部分を区別:紹介したい一節は、かぎかっこや引用ブロックで明確に分け、必要な範囲だけにする。
- 出典を明記:書名・著者名を書きそえる。→ この3点がそろえば、許諾なしでも引用として認められる。
「引用が主役になっていないか」「出典があるか」をチェックするのがコツです。
引用と無断転載の違い
| 行為 | ルール | 可否 |
|---|---|---|
| 引用 | 主従関係・区別・出典明記・必要な範囲 | 守れば許諾なしで可 |
| 無断転載 | 作品をそのままコピーして掲載 | 不可(著作権の侵害) |
同じ「他人の作品を使う」でも、ルールを守るかどうかで扱いがまったく変わります。
よくある間違い
出典を書いても、全文コピーは引用になりません。自分の文章が主役で、必要な範囲だけという条件が必要です。
ネット上の画像にも著作権があります。フリー素材と明示されたもの以外は無断で使えません。利用規約も確認しましょう。
趣味のブログやSNSでも、公開すれば私的使用の範囲を超えます。営利・非営利に関係なくルールは同じです。
練習問題
まず自分で解いてから解説を開きましょう。
著作権は、いつ発生しますか。
解答・解説を見る
答え:作品を作った時点(自動的に発生)
申請や登録は不要です。創作と同時に自動で発生します(無方式主義)。
引用で必ず書きそえるものは何ですか。
解答・解説を見る
答え:出典(作品名・著者名など)
どこから引用したかを明記します。区別・主従関係・必要な範囲も引用の条件です。
好きな漫画の1ページを丸ごとSNSに載せるのは、引用といえますか。
解答・解説を見る
答え:いえない(無断転載)
自分の文章が主役になっておらず、必要な範囲も超えています。著作権の侵害にあたります。
友だちが写った写真をSNSに載せる前に、するべきことは何ですか。
解答・解説を見る
答え:本人の許可を取る
顔や姿には肖像権があります。公開してよいか、本人に確認するのが情報モラルの基本です。
よくある質問
Q. 著作権はいつ発生する?
作品を作った(創作した)時点で自動的に発生します。申請や登録は不要です。日本では原則、作者の死後70年まで保護されます。
Q. 引用と無断転載のちがいは?
引用はルール(自分の文章が主・引用部分は従、区別を明確に、出典を明記、必要な範囲だけ)を守れば許諾なしで認められます。ルールを守らずコピーして載せるのは無断転載で、著作権の侵害になります。
Q. SNSに友だちの写真を載せてもよいですか?
顔や姿には肖像権があるので、本人の許可を取ってから載せます。写っている人が特定できる写真は、公開してよいか必ず確認しましょう。
Q. 学校の宿題で本の文章を使うときは?
引用のルール(自分の文章が主役・引用部分を区別・出典を書く・必要な範囲だけ)を守れば使えます。丸写しで自分の文章がないものは引用になりません。
次に学ぶ内容
高校「情報I」・IT基礎の範囲を参照し、オリジナルに作成(実在試験問題の転載はありません)。正確性は編集・監修フローで確認しています(仕様書 第11章)。