表計算と関数:セルに式を入れて自動計算
表計算ソフト(Excelなど)は、セルに数や式を入れて自動で計算する道具です。式は =で始めます(例:=A1+B1)。関数を使うと、合計 SUM や平均 AVERAGE がまとめて求まります。
このページで学べること
- セルの位置(A1など)の表し方がわかる
- =で始まる式で計算できる
- SUM・AVERAGEなどの関数が使える
- 範囲(A1:A5)の指定ができる
前提知識
- 四則計算
- 平均
セル・式・関数の基本
表計算の1つ1つのマスを セルといい、列(アルファベット)と行(数字)で位置を表します(例:Aの列の1行目は A1)。計算式は = で始め、セルの名前を使って書きます(=A1+B1)。
- SUM(範囲):合計。=SUM(A1:A5)
- AVERAGE(範囲):平均。=AVERAGE(A1:A5)
- MAX / MIN(範囲):最大値/最小値
範囲は コロン(:)で表します。A1:A5 は「A1からA5まで」の5つのセルです。数がずらりと並ぶデータも、関数なら一発で集計できます。
図でイメージする
| A | |
|---|---|
| 1 | 10 |
| 2 | 20 |
| 3 | 30 |
| 4 | 40 |
| 5 | 50 |
| 6 | 150 |
A1:A5 の5つのセルの合計を、A6 に自動で表示します。もとの数を書きかえると、合計も自動で変わります。
例題(くわしい手順)
A1〜A5 に 10, 20, 30, 40, 50 が入っています。合計と平均を関数で求めます。
- 合計:=SUM(A1:A5) → 10+20+30+40+50=150。
- 平均:=AVERAGE(A1:A5) → 150÷5=30。
- 関数なら、データが増えても範囲を変えるだけで集計できます。
手で1つずつ足さなくても、範囲を指定するだけで合計や平均が求まります。
SUM・AVERAGE・MAX の違い
| 関数 | 求めるもの | A1:A5=10,20,30,40,50 の結果 |
|---|---|---|
| SUM | 合計 | 150 |
| AVERAGE | 平均 | 30 |
| MAX | 最大値 | 50 |
同じ範囲でも、使う関数で結果が変わります。目的に合った関数を選びます。
よくある間違い
=がないと計算されず、文字としてそのまま表示されます。式は必ず = で始めます。
A1:A5 は「A1からA5まで」。コロン(:)で範囲、カンマ(,)は個別指定です。=SUM(A1,A5) だと2つだけの合計になります。
平均は AVERAGE を使うか、SUMを個数でわります。合計と平均は別の関数です。
練習問題
まず自分で解いてから解説を開きましょう。
B1=5、B2=10、B3=15 のとき、=SUM(B1:B3) の結果は?
解答・解説を見る
答え:30
5+10+15=30。
SUM は指定した範囲の合計を出す関数です。B1:B3 は「B1からB3まで」を表し、B1とB3の2つだけではありません。
セル「A1」は、何列の何行目ですか。
解答・解説を見る
答え:A列の1行目
列はアルファベット(A)、行は数字(1)で位置を表します。
列がアルファベット・行が数字です。「1行のA列」と読みまちがえないよう、順番(列→行)に注意しましょう。
4 と 8 が入った2つのセルの平均を AVERAGE で求めると?
解答・解説を見る
答え:6
(4+8)÷2=6。
AVERAGE は平均(合計÷個数)を出す関数です。SUM(合計)と混同すると12になってしまいます。
20, 30, 40, 50, 60 が入った範囲の合計と平均は?
解答・解説を見る
答え:合計200、平均40
合計=20+30+40+50+60=200。平均=200÷5=40。
よくある質問
Q. SUMとAVERAGEのちがいは?
SUMは範囲の合計、AVERAGEは範囲の平均を求める関数です。=SUM(A1:A5) は合計、=AVERAGE(A1:A5) は平均になります。
Q. 式の先頭に=を付けるのはなぜ?
=で始めると「これは計算式です」という合図になります。=がないと、ただの文字列として表示され計算されません。
Q. 相対参照と絶対参照のちがいは何ですか?
コピーしたときにずれるのが相対参照(A1)、ずれないのが絶対参照($A$1)です。消費税率のように1か所を参照し続けたいときは絶対参照にします。
Q. AVERAGE は空欄をどう扱いますか?
空欄は個数に数えません。0が入っているセルは数えるので、「空欄」と「0」で平均が変わります。
次に学ぶ内容
高校「情報I」・IT基礎の範囲を参照し、オリジナルに作成(実在試験問題の転載はありません)。正確性は編集・監修フローで確認しています(仕様書 第11章)。