食塩水の濃度
濃度(%)=食塩の重さ ÷ 食塩水全体の重さ × 100。ポイントは、もとにする量が「水」ではなく「食塩水全体(食塩+水)」であることです。割合の「もとにする量」の考え方がそのまま使えます。
このページで学べること
- 濃度の公式を、割合の考え方で理解できる
- 濃度・食塩・食塩水のどれでも求められる
- 水を加えたときに濃度がどう変わるかわかる
前提知識
濃度は「食塩水全体」を基準にした割合
食塩水は 食塩+水 でできています。濃度は、その全体のうち食塩がどれだけの割合かを百分率で表したものです。
| 量 | 意味 | 例 |
|---|---|---|
| 食塩(比べる量) | とけている食塩の重さ | 20 g |
| 食塩水(もとにする量) | 食塩+水の全体 | 200 g |
| 濃度(割合) | 食塩 ÷ 食塩水 ×100 | 10 % |
図でイメージする
食塩水 全体 200g(=もとにする量・100%)
3つの求め方
- 濃度を求める:濃度(%) = 食塩 ÷ 食塩水 × 100
- 食塩を求める:食塩 = 食塩水 × 濃度(濃度は小数で。8%なら0.08)
- 食塩水を求める:食塩水 = 食塩 ÷ 濃度
例題(くわしい手順)
食塩 20g を水 180g にとかした食塩水の濃度を求めます。
- 全体の重さ:食塩+水=20+180=200g。
- 公式:濃度(%)=食塩÷食塩水全体×100。
- 20÷200×100=10。濃度は 10%。
もとにする量は「水」ではなく「食塩水全体」。まず全体の重さを出すのが第一歩です。
濃度・食塩・食塩水の関係
| 用語 | 意味 | 求め方 |
|---|---|---|
| 食塩水 | 食塩+水の全体 | もとにする量 |
| 食塩 | とけている塩 | 食塩水×濃度 |
| 濃度 | 食塩の割合(%) | 食塩÷食塩水×100 |
もとにする量は「水」ではなく「食塩水全体」。ここを取り違えないのが最大のコツです。
よくある間違い
食塩20g・水180gで「20÷180」としてしまう誤り。基準は食塩水全体(20+180=200g)なので、正しくは 20÷200=0.1(10%)です。割合の「もとにする量」の取り違えと同じミスです。
水を加えても食塩の重さは変わりません。増えるのは全体の重さだけ。だから濃度は下がります。
練習問題
まず自分で解いてから解説を開きましょう。
水180gに食塩20gをとかしました。濃度は何%ですか。
解答・解説を見る
答え:10%
食塩水全体は 180+20=200g。濃度=20÷200×100=10%。
8%の食塩水が250gあります。とけている食塩は何gですか。
解答・解説を見る
答え:20g
食塩=食塩水×濃度 = 250×0.08 = 20g。
食塩=食塩水 × 濃度。8%は先に0.08へ直してからかけます。250×8=2000 としないよう注意。
10%の食塩水200gに、水を100g加えました。濃度は何%になりますか。
解答・解説を見る
答え:約6.7%
まず食塩の重さ:200×0.1=20g。水を足しても食塩は20gのまま。
全体は 200+100=300g になるので、
濃度 = 20 ÷ 300 × 100 = 6.66… ≒ 6.7%
「食塩は不変・全体だけ増える」と気づくのが解くカギです。
5% の食塩水 200g にふくまれる食塩は何 g ですか。
解答・解説を見る
答え:10g
食塩=食塩水全体×濃度。200×0.05=10g。
もとにする量は食塩水全体です。%は先に小数に直す(5%→0.05)のがポイント。
よくある質問
Q. 食塩水の濃度の求め方は?
濃度(%)=食塩の重さ÷食塩水全体の重さ×100。水180gに食塩20gなら、20÷200×100=10%です。
Q. 水を加えると濃度はどうなる?
食塩の重さは変わらず、全体の重さだけ増えるので濃度は下がります。10%食塩水200gに水100gを加えると 20÷300×100=約6.7%です。
Q. 濃度が同じ食塩水を混ぜたらどうなりますか?
濃度は変わりません。10%を100gと10%を300g混ぜても10%です。ちがう濃度のときだけ計算が必要になります。
Q. 濃度を2倍にするには水をどうしますか?
蒸発させて全体を半分にします。食塩の重さは変わらないので、全体が半分になると濃度は2倍です。
次に学ぶ内容
小学校算数〜中学数学(および理科の水溶液)の範囲を参照し、オリジナルに作成(実在試験問題の転載はありません)。正確性は編集・監修フローで確認しています(仕様書 第11章)。