標準 算数・数学 学習時間の目安:約14分

食塩水の文章題:まず「食塩の重さ」を出す

🔑 一言でいうと

食塩水の問題は、濃度のままでは計算できません。かならず食塩の重さ=食塩水×濃度に直してから考えます。混ぜても食塩の合計は変わらないので、「食塩の合計 ÷ 食塩水の合計」で混ぜたあとの濃度が求められます。水を加えるときは食塩は増えず、全体だけが増えるのがポイントです。

このページで学べること

  • 食塩の重さを求めて計算する手順がわかる
  • 2つの食塩水を混ぜたときの濃度を計算できる
  • 水を加えて薄める問題を解ける
  • 濃度をそのまま平均してはいけない理由がわかる

前提知識

解き方は3ステップ

💡 いつも同じ手順
  1. 食塩の重さを出す:食塩水の重さ × 濃度(%は小数に直す)
  2. 合計する:食塩の合計と、食塩水の合計をそれぞれ足す
  3. 割る:濃度 = 食塩の合計 ÷ 食塩水の合計(×100 で%)

たとえば 10%の食塩水200g には、食塩が 200×0.1=20g 入っています。20%の食塩水300g には 300×0.2=60g。混ぜると食塩は 20+60=80g、食塩水は 200+300=500g なので、濃度は 80÷500=0.16=16%です。

15%にはなりません。10と20の平均が15なのに16%になるのは、量の多い20%の側に引っぱられるからです。ここが食塩水の問題でいちばん差がつくところです。

食塩 = 食塩水 × 濃度 / 混ぜたあとの濃度 = 食塩の合計 ÷ 食塩水の合計

図でイメージする(混ぜると食塩が合わさる)

10% 200g
食塩 20g
20% 300g
食塩 60g
混ぜると 500g
食塩 20+60=80g
食塩どうし・食塩水どうしを足してから割ります。80 ÷ 500 = 0.16 → 16%(10と20の平均の15%ではありません)。

例題(くわしい手順)

8%の食塩水250g に水を加えて、5%の食塩水にしたいです。水を何g 加えればよいですか。

🧭 手順
  1. 食塩を出す:250×0.08=20g。水を加えてもこの20gは変わりません
  2. できあがりの重さを出す:食塩20gが全体の5%になるので、全体=20÷0.05=400g
  3. 差が加える水:400−250=150g

確かめ:20÷400=0.05=5%。「食塩は変わらない・全体だけ増える」と気づけば、わり算1回で解けます。

水を加える場合と食塩を加える場合の違い

水を加える場合と食塩を加える場合の違い
操作食塩の重さ食塩水全体濃度
水を加える変わらない加えた分だけ増える下がる(薄まる)
食塩を加える加えた分だけ増える同じ分だけ増える上がる(濃くなる)
水を蒸発させる変わらない減る上がる

どの操作でも「食塩」と「全体」の2つを別々に追いかけるのがコツです。

よくある間違い

⚠️ 間違い①:濃度をそのまま平均してしまう

10%と20%を混ぜて「15%」としてはいけません。量がちがえば結果もちがい、200gと300gなら16%です。量が同じときだけ平均と一致します。

⚠️ 間違い②:水を加えると食塩も増えると思う

加えるのは水だけなので、食塩の重さは変わりません。変わるのは全体の重さだけです。

⚠️ 間違い③:%を小数に直さずにかける

8%の食塩水250g の食塩は 250×0.08=20g。250×8=2000 としないよう、%は100でわって小数にしてから使います。

練習問題

まず自分で解いてから解説を開きましょう。

基本1

5%の食塩水400g に、食塩は何g 入っていますか。

g

解答・解説を見る

答え:20g

400×0.05=20g。%は小数(0.05)に直してかけます。

基本2

食塩30g を水170g に溶かしました。この食塩水の濃度は何%ですか。

%

解答・解説を見る

答え:15%

食塩水全体は 30+170=200g。30÷200=0.15=15%。分母は「水」ではなく全体です。

応用

6%の食塩水150g と 12%の食塩水250g を混ぜると、濃度は何%になりますか。

%

解答・解説を見る

答え:9.75%

食塩は 150×0.06=9g と 250×0.12=30g で合計39g。全体は 150+250=400g。39÷400=0.0975=9.75%です。

応用2

10%の食塩水300g に水を加えて6%にするには、水を何g 加えればよいですか。

g

解答・解説を見る

答え:200g

食塩は 300×0.1=30g(水を加えても変わらない)。全体=30÷0.06=500g。加える水は 500−300=200g です。


よくある質問

Q. 食塩水を混ぜたときの濃度はどう求めますか?

食塩の合計 ÷ 食塩水の合計 で求めます。10%200g(食塩20g)と20%300g(食塩60g)なら、80÷500=0.16 で16%です。濃度どうしを平均してはいけません。

Q. 水を加えると濃度はどうなりますか?

食塩の重さは変わらず全体だけ増えるので、濃度は下がります。8%250g(食塩20g)に水を150g加えると全体400gになり、20÷400=5%になります。

Q. なぜ10%と20%を混ぜて15%にならないのですか?

量がちがうからです。量の多いほうに近い濃度になります。200gと300gを混ぜると多い20%側に引っぱられて16%。もし同じ量ずつなら15%になります。

Q. 食塩水の問題で図をかくとよいのはなぜですか?

「食塩の重さ」と「全体の重さ」を分けて書けるからです。濃度のままでは足せませんが、図にすると食塩どうしを足す手順が見えます。

次に学ぶ内容

📚 参考・監修方針

小学校算数〜中学数学の範囲を参照し、オリジナルに作成(実在試験問題の転載はありません)。正確性は編集・監修フローで確認しています(仕様書 第11章)。

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