割合の文章題:売買(原価・定価・割引)
売買の文章題は、原価(仕入れ値)・定価・売価・利益を割合で考えます。定価=原価×(1+利益率)、売価=定価×(1−割引率)。「2割の利益」は ×1.2、「2割引き」は ×0.8 と、かけ算1回に直すのがコツです。
このページで学べること
- 原価・定価・売価・利益の関係がわかる
- 「〇割の利益」を式(×1.〇)に直せる
- 「〇割引き」を式(×0.〇)に直せる
- 売買の文章題を順序立てて解ける
前提知識
売買のことばと関係
| ことば | 意味 |
|---|---|
| 原価(仕入れ値) | お店が仕入れた値段(もとの値段) |
| 定価 | 売るために付けた値段 |
| 売価 | 実際に売った値段(割引後など) |
| 利益 | 売価−原価(もうけ) |
- 〇割の利益を見込む → ×(1+0.〇)(例:2割 → ×1.2)
- 〇割引きで売る → ×(1−0.〇)(例:2割引き → ×0.8)
図でイメージする
2割の利益(原価の0.2)を上乗せ
例題(くわしい手順)
原価 500円 の品物に、2割の利益を見込んで定価をつけます。定価はいくらになりますか。
- 利益率を小数に:2割=0.2。
- かけ算1回に:定価=原価×(1+0.2)=500×1.2。
- 500×1.2=600。定価は 600円。
「2割の利益」を ×1.2 に直すと、たし算せずに一気に定価が出せます。
原価・定価・売価の違い
| ことば | 意味 | 例 |
|---|---|---|
| 原価 | 仕入れた、もとの値段 | 500円 |
| 定価 | 売るために付けた値段 | 600円(原価×1.2) |
| 売価 | 実際に売った値段 | 540円(定価の1割引き) |
利益=売価−原価。割引の基準は「定価」、利益の基準は「原価」であることに注意します。
よくある間違い
2割引きは、残る 0.8 をかけます(×0.8)。×0.2 だと8割引きになってしまいます。
割引は定価を基準にします。「定価の2割引き」は 定価×0.8 です。
「2割の利益」は利益率(原価の0.2)。金額の利益は 原価×0.2 で、売価−原価と一致します。
練習問題
まず自分で解いてから解説を開きましょう。
定価1000円の品物を3割引きで売りました。売価はいくらですか。
解答・解説を見る
答え:700円
3割引き=×0.7。1000×0.7=700円。
3割引き=1−0.3=0.7 をかける。0.3をかけると「値引き額(300円)」になってしまいます。求めるのは支払う額です。
原価800円に25%の利益を見込んだ定価はいくらですか。
解答・解説を見る
答え:1000円
25%=0.25。800×(1+0.25)=800×1.25=1000円。
定価1200円を2割引きで売ったときの売価は?
解答・解説を見る
答え:960円
2割引き=×0.8。1200×0.8=960円。
2割引き=0.8 をかける。値引き額は 1200×0.2=240円で、売価は 1200−240=960円と考えても同じです。
原価500円の品物を600円で売りました。利益は原価の何割ですか。
解答・解説を見る
答え:2割
利益=600−500=100円。100÷500=0.2=2割。
よくある質問
Q. 2割引きはどう計算する?
もとの1から0.2を引いた0.8をかけます。定価1000円の2割引きは 1000×0.8=800円です。
Q. 原価に2割の利益をつけた定価は?
原価×(1+0.2)=原価×1.2 です。原価500円なら 500×1.2=600円が定価になります。
Q. 2割の利益を見込んだのに2割引きで売ると元通りですか?
なりません。1.2×0.8=0.96 なので、原価より4%安くなります。かけ算は足し引きでは打ち消せません。
Q. 利益率は原価と定価のどちらを基準にしますか?
原価です。原価2000円・定価2500円なら 500÷2000=25% です。500÷2500=20% は売価を基準にした別の割合です。
次に学ぶ内容
小学校算数〜中学数学の範囲を参照し、オリジナルに作成(実在試験問題の転載はありません)。正確性は編集・監修フローで確認しています(仕様書 第11章)。