金利と利息:単利は元金だけ、複利は利息にも利息がつく
利息はお金を預けたり借りたりしたときに増える金額で、年利(金利)はその割合です。単利なら「利息=元金×年利×年数」。複利は利息が元金に組みこまれて次の年の利息を生むため、元金×(1+年利)年数 で計算します。期間が長くなるほど、複利のほうが大きく増えます。
このページで学べること
- 元金・年利・利息の関係がわかる
- 単利の利息を計算できる
- 複利の計算のしくみがわかる
- 72の法則でおよその年数を見積もれる
前提知識
単利と複利の2つの公式
- 単利:利息 = 元金 × 年利 × 年数(利息は毎年同じ額)
- 複利:元金と利息の合計 = 元金 ×(1+年利)年数
年利は必ず小数に直して使います。年2%なら 2÷100=0.02です。10万円を年2%で3年預けた場合を比べてみます。
単利:100000×0.02×3=6,000円の利息。合計106,000円です。
複利:100000×1.02×1.02×1.02=106,120.8… なので利息は約6,121円。合計約106,121円で、単利より121円多くなります。
差は3年ではわずかですが、10年では単利20,000円に対し複利は約21,899円。期間が長いほど差が開くのが複利の特徴です。
単利:利息 = 元金 × 年利 × 年数 / 複利:合計 = 元金 ×(1+年利)の年数乗※ このページは計算のしくみを学ぶための解説です。特定の金融商品をすすめるものではありません。実際の預金・ローンでは税金や手数料、複利の計算回数(毎月・毎年など)によって金額が変わります。
図でイメージする(3年後の差)
元金10万円・年利2%・3年(利息の内訳)
例題(くわしい手順)
10万円を年利5%の複利で2年間預けると、利息はいくらになりますか。
- 年利を小数に:5%=0.05。1年で1.05倍になる。
- 年数だけかける:100000×1.05×1.05=110,250円(元金+利息)。
- 元金を引く:110250−100000=10,250円が利息。
単利なら 100000×0.05×2=10,000円。複利のほうが250円多く、これは1年目の利息5,000円についた2年目の利息(5000×0.05=250円)です。
単利と複利の違い
| 期間 | 単利の利息 | 複利の利息 | 差 |
|---|---|---|---|
| 3年 | 6,000円 | 約6,121円 | 約121円 |
| 10年 | 20,000円 | 約21,899円 | 約1,899円 |
| 計算のしかた | 元金×年利×年数 | 元金×(1+年利)の年数乗−元金 | 期間が長いほど開く |
同じ増え方は借入にも当てはまります。返済が遅れると利息が元金に加わって膨らむため、借りる側では複利が不利になります。
よくある間違い
年利2%を「2」として 100000×2×3 と計算すると60万円になってしまいます。2%=0.02に直してから使います。
複利は毎年の元金が変わるため、1年目の利息を年数倍しても正しくありません。(1+年利) を年数だけかけるのが正しい計算です。
72の法則はおおよその目安です。年利3%なら72÷3=24年で約2倍(実際は約2.03倍)。細かい金額が必要なときは複利の式で計算します。
練習問題
まず自分で解いてから解説を開きましょう。
20万円を年利1%の単利で2年間預けると、利息はいくらですか。
解答・解説を見る
答え:4,000円
200000×0.01×2=4,000円。単利は毎年2,000円ずつです。
5万円を年利2%で1年間預けると、利息はいくらですか。
解答・解説を見る
答え:1,000円
50000×0.02=1,000円。1年目は単利と複利で同じ額になります。
10万円を年利5%の複利で2年間預けると、元金と利息の合計はいくらですか。
解答・解説を見る
答え:110,250円
100000×1.05×1.05=110,250円。利息は10,250円で、単利より250円多くなります。
72の法則を使うと、年利4%では預けたお金がおよそ何年で2倍になりますか。
解答・解説を見る
答え:およそ18年
72÷4=18年。実際に計算すると 1.04 を18回かけて約2.03倍になり、目安として合っています。
よくある質問
Q. 単利と複利の違いは何ですか?
単利は元金だけに利息がつくので毎年同じ額です。複利は受け取った利息も元金に加わって次の利息を生むため、期間が長いほど増え方が大きくなります。
Q. 72の法則とは何ですか?
72 ÷ 年利(%)で、お金が約2倍になるまでの年数を見積もる方法です。年利3%なら72÷3=24年。おおよその目安で、正確な値は複利の式で計算します。
Q. 年利2%は10万円で1年いくらですか?
100000×0.02=2,000円です。%は100でわって小数(0.02)に直してから元金にかけます。
Q. 借りるときの金利はどう見ればよいですか?
年利で比べます。年利15%で10万円を1年借りると利息は1万5千円です。預けるときの年利(0.001%など)との差が大きいことを知っておくと判断しやすくなります。
次に学ぶ内容
小学校算数〜中学数学の範囲を参照し、オリジナルに作成(実在試験問題の転載はありません)。正確性は編集・監修フローで確認しています(仕様書 第11章)。