標準 算数・数学 学習時間の目安:約14分

金利と利息:単利は元金だけ、複利は利息にも利息がつく

🔑 一言でいうと

利息はお金を預けたり借りたりしたときに増える金額で、年利(金利)はその割合です。単利なら「利息=元金×年利×年数」。複利は利息が元金に組みこまれて次の年の利息を生むため、元金×(1+年利)年数 で計算します。期間が長くなるほど、複利のほうが大きく増えます。

このページで学べること

  • 元金・年利・利息の関係がわかる
  • 単利の利息を計算できる
  • 複利の計算のしくみがわかる
  • 72の法則でおよその年数を見積もれる

前提知識

単利と複利の2つの公式

💡 公式
  • 単利:利息 = 元金 × 年利 × 年数(利息は毎年同じ額)
  • 複利:元金と利息の合計 = 元金 ×(1+年利)年数

年利は必ず小数に直して使います。年2%なら 2÷100=0.02です。10万円を年2%で3年預けた場合を比べてみます。

単利:100000×0.02×3=6,000円の利息。合計106,000円です。
複利:100000×1.02×1.02×1.02=106,120.8… なので利息は約6,121円。合計約106,121円で、単利より121円多くなります。

差は3年ではわずかですが、10年では単利20,000円に対し複利は約21,899円。期間が長いほど差が開くのが複利の特徴です。

単利:利息 = 元金 × 年利 × 年数 / 複利:合計 = 元金 ×(1+年利)の年数乗

※ このページは計算のしくみを学ぶための解説です。特定の金融商品をすすめるものではありません。実際の預金・ローンでは税金や手数料、複利の計算回数(毎月・毎年など)によって金額が変わります。

図でイメージする(3年後の差)

元金10万円・年利2%・3年(利息の内訳)

単利 2,000円 2,000円 2,000円 計 6,000円
複利 2,000円 2,040円 2,080.8円 計 約6,121円
複利は「増えた利息」にも利息がつくので、2年目以降が少しずつ増えます。3年でその差は約121円です。

例題(くわしい手順)

10万円を年利5%の複利で2年間預けると、利息はいくらになりますか。

🧭 手順
  1. 年利を小数に:5%=0.05。1年で1.05倍になる。
  2. 年数だけかける:100000×1.05×1.05=110,250円(元金+利息)。
  3. 元金を引く:110250−100000=10,250円が利息。

単利なら 100000×0.05×2=10,000円。複利のほうが250円多く、これは1年目の利息5,000円についた2年目の利息(5000×0.05=250円)です。

単利と複利の違い

単利と複利の違い(元金10万円・年利2%)
期間単利の利息複利の利息
3年6,000円約6,121円約121円
10年20,000円約21,899円約1,899円
計算のしかた元金×年利×年数元金×(1+年利)の年数乗−元金期間が長いほど開く

同じ増え方は借入にも当てはまります。返済が遅れると利息が元金に加わって膨らむため、借りる側では複利が不利になります。

よくある間違い

⚠️ 間違い①:%を小数に直さない

年利2%を「2」として 100000×2×3 と計算すると60万円になってしまいます。2%=0.02に直してから使います。

⚠️ 間違い②:複利を「利息×年数」で出す

複利は毎年の元金が変わるため、1年目の利息を年数倍しても正しくありません。(1+年利) を年数だけかけるのが正しい計算です。

⚠️ 間違い③:72の法則を正確な値だと思う

72の法則はおおよその目安です。年利3%なら72÷3=24年で約2倍(実際は約2.03倍)。細かい金額が必要なときは複利の式で計算します。

練習問題

まず自分で解いてから解説を開きましょう。

基本1

20万円を年利1%の単利で2年間預けると、利息はいくらですか。

解答・解説を見る

答え:4,000円

200000×0.01×2=4,000円。単利は毎年2,000円ずつです。

基本2

5万円を年利2%で1年間預けると、利息はいくらですか。

解答・解説を見る

答え:1,000円

50000×0.02=1,000円。1年目は単利と複利で同じ額になります。

応用

10万円を年利5%の複利で2年間預けると、元金と利息の合計はいくらですか。

解答・解説を見る

答え:110,250円

100000×1.05×1.05=110,250円。利息は10,250円で、単利より250円多くなります。

応用2

72の法則を使うと、年利4%では預けたお金がおよそ何年で2倍になりますか。

解答・解説を見る

答え:およそ18年

72÷4=18年。実際に計算すると 1.04 を18回かけて約2.03倍になり、目安として合っています。


よくある質問

Q. 単利と複利の違いは何ですか?

単利は元金だけに利息がつくので毎年同じ額です。複利は受け取った利息も元金に加わって次の利息を生むため、期間が長いほど増え方が大きくなります。

Q. 72の法則とは何ですか?

72 ÷ 年利(%)で、お金が約2倍になるまでの年数を見積もる方法です。年利3%なら72÷3=24年。おおよその目安で、正確な値は複利の式で計算します。

Q. 年利2%は10万円で1年いくらですか?

100000×0.02=2,000円です。%は100でわって小数(0.02)に直してから元金にかけます。

Q. 借りるときの金利はどう見ればよいですか?

年利で比べます。年利15%で10万円を1年借りると利息は1万5千円です。預けるときの年利(0.001%など)との差が大きいことを知っておくと判断しやすくなります。

次に学ぶ内容

📚 参考・監修方針

小学校算数〜中学数学の範囲を参照し、オリジナルに作成(実在試験問題の転載はありません)。正確性は編集・監修フローで確認しています(仕様書 第11章)。

最終更新日: 最終確認日: このページの誤りを報告する