合同と相似:形と大きさで見分ける
合同は、形も大きさも同じで、動かすとぴったり重なる図形(記号 ≡)。相似は、形は同じで大きさがちがう、拡大・縮小した図形(記号 ∽)です。相似では、対応する角はすべて等しく、対応する辺の比は一定でこれを 相似比といいます。
このページで学べること
- 合同と相似のちがいがわかる
- 対応する辺・角の見つけ方がわかる
- 相似比を使って辺の長さを求められる
- 相似比と面積比の関係がわかる
前提知識
合同・相似の基本
合同な図形は、対応する辺の長さも、対応する角の大きさもすべて等しくなります。相似な図形は、対応する角は等しいまま、対応する辺の長さが一定の比(相似比)で拡大・縮小されています。
- 対応する角はすべて等しい
- 対応する辺の比(相似比)は一定
- 面積の比は相似比の2乗(相似比 a:b → 面積比 a²:b²)
「対応する」とは、同じ位置にある辺どうし・角どうしのこと。どの辺とどの辺が対応するかを、はじめに正しく見つけるのが大切です。
図でイメージする
拡大(相似比 2:3)
例題(くわしい手順)
相似比が 2:3 の2つの三角形で、小さい方の辺が 6cm のとき、対応する大きい方の辺の長さを求めます。
- 相似比を確認:小:大=2:3。
- 比で立式:6 : □ = 2 : 3 なので □=6×(3÷2)。
- 6×1.5=9。大きい方の辺は 9cm。
対応する辺どうしで比をつくるのがポイント。相似比を「何倍か」に直すと計算が楽です。
合同と相似の違い
| 用語 | 形 | 大きさ | 記号 |
|---|---|---|---|
| 合同 | 同じ | 同じ(ぴったり重なる) | ≡ |
| 相似 | 同じ | ちがう(拡大・縮小) | ∽ |
合同は相似の特別な場合(相似比が1:1)とも言えます。どちらも対応する角は等しくなります。
よくある間違い
相似でも対応する角はすべて等しいです。変わるのは辺の長さ(一定の比で拡大・縮小)だけ。
相似比 2:3 のとき面積比は 2²:3²=4:9。長さの比と面積の比は別物です。
拡大・縮小で向きが変わっても、同じ位置の辺どうしが対応します。頂点の対応を先に確かめましょう。
練習問題
まず自分で解いてから解説を開きましょう。
相似比が3:5の三角形で、小さい方の辺が9cmのとき、対応する大きい方の辺は?
解答・解説を見る
答え:15cm
9×(5÷3)=9×5/3=15cm。
対応する辺の比は、相似比と同じになります。9+2=11cm のようにたし算で考えないこと。比はかけ算・わり算で扱います。
合同な三角形で対応する辺の長さは等しいですか。
解答・解説を見る
答え:等しい
合同は形も大きさも同じなので、対応する辺・角はすべて等しくなります。
相似比が2:1の2つの図形の面積比を求めなさい。
解答・解説を見る
答え:4:1
面積比は相似比の2乗。2²:1²=4:1。
長さが2倍なら面積は2×2=4倍。面積比は相似比の2乗です。2:1 をそのまま答えないよう注意しましょう。
相似比が1:4のとき、面積比を求めなさい。
解答・解説を見る
答え:1:16
1²:4²=1:16。
面積比は相似比の2乗なので、1:4 ではなく 1:16 になります。ちなみに体積比は3乗(1:64)です。
よくある質問
Q. 合同と相似のちがいは?
合同は形も大きさも同じで、ぴったり重なる図形です。相似は形は同じでも大きさがちがう(拡大・縮小した)図形です。
Q. 相似比が2:3のとき面積比は?
面積比は相似比の2乗になり、2²:3²=4:9 です。長さの比と面積の比は同じではない点に注意します。
Q. 三角形の合同条件は何ですか?
「3辺が等しい」「2辺とその間の角が等しい」「1辺とその両端の角が等しい」の3つです。どれか1つが成り立てば合同といえます。
Q. 影の長さから木の高さが分かるのはなぜですか?
同じ時刻なら太陽の角度が同じで、木と棒が作る直角三角形が相似になるからです。1mの棒の影が0.8mなら、影6mの木は 6÷0.8=7.5m です。
次に学ぶ内容
小学校算数〜中学数学の範囲を参照し、オリジナルに作成(実在試験問題の転載はありません)。正確性は編集・監修フローで確認しています(仕様書 第11章)。