標準 算数・数学 学習時間の目安:約12分

場合の数:並べ方と組み合わせ

🔑 一言でいうと

場合の数は、起こりうるパターンの総数順番を区別する「並べ方」はかけ算で、順番を区別しない「組み合わせ」は重複を割って求めます。数えもれは樹形図で防げます。

このページで学べること

  • 場合の数を、もれなく重なりなく数えられる
  • 並べ方(順列)をかけ算で求められる
  • 組み合わせとのちがいがわかる

前提知識

数え方の基本

  • 樹形図:選ぶ順に枝を伸ばして、全パターンを図にする。もれ・重なりを防げます。
  • 積の法則:段階が続くとき、各段階の選び方の数をかけ算する。
  • 並べ方(順列):順番を区別する。4人から2人選んで並べる=4×3=12通り。
  • 組み合わせ:順番を区別しない。選ぶだけなので、並べ方から重複を割ります。
💡 並べ方と組み合わせの関係

3人から2人を「選んで並べる」は 3×2=6通り。ただ「選ぶだけ」なら、AB と BA は同じ組なので 2 で割って 6÷2=3通りです。

図でイメージする(A・B・Cから2人並べる)

  • 1人目
    • A
      • → AB
      • → AC
    • B
      • → BA
      • → BC
    • C
      • → CA
      • → CB
1人目がA・B・Cの3通り、そのそれぞれで2人目が残りの2通り。3 × 2 = 6通りです。

例題(くわしい手順)

1, 2, 3 の3枚のカードを並べて3けたの整数を作ります。何通りできますか。

🧭 手順
  1. 百の位:3枚から1枚で 3通り。
  2. 十の位:残り2枚で 2通り。
  3. 一の位:残り1枚で 1通り。かけて 3×2×1=6通り。

「並べ方」は、位ごとに選べる数をかけていきます(積の法則)。

順列(並べ方)と組み合わせ(選び方)の違い

順列(並べ方)と組み合わせ(選び方)の違い
用語順序例(A,B,Cから2つ)
順列(並べ方)区別するAB と BA は別6通り
組み合わせ(選び方)区別しないAB と BA は同じ3通り

「並べる」なら順列、「選ぶ・組にする」なら組み合わせ。順序を区別するかどうかが分かれ目です。

よくある間違い

⚠️ 間違い①:並べ方と組み合わせを混同する

「順番が関係あるか」で決まります。班長と副班長=並べ方(順番あり)、ただの2人組=組み合わせ(順番なし)です。

⚠️ 間違い②:組み合わせで重複を割り忘れる

選ぶだけのときは、AB と BA を同じと数えます。並べ方を求めたあと重複の数で割るのを忘れずに。

⚠️ 間違い③:樹形図の枝を数えまちがえる

同じ人を2回選ばない、枝を飛ばさない。順序よく枝を伸ばすと、もれと重なりを防げます。

練習問題

まず自分で解いてから解説を開きましょう。

基本1(並べ方)

A・B・C・Dの4人から、班長1人・副班長1人を選びます。選び方は何通りですか。

通り

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答え:12通り

班長は4人から1人(4通り)、副班長は残り3人から1人(3通り)。
積の法則で 4×3=12通り(順番を区別する並べ方)。

基本2(組み合わせ)

A・B・Cの3人から2人を選びます(順番は区別しない)。選び方は何通りですか。

通り

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答え:3通り

AB・AC・BC の 3通り。
並べ方 3×2=6通りから、AB と BA など重複を2で割って 6÷2=3通り、とも求められます。

応用(並べ方)

5人から2人を選んで1列に並べます。並べ方は何通りですか。

通り

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答え:20通り

1人目は5通り、2人目は残り4通り。5×4=20通り。
「並べる(順番あり)」なのでかけ算のまま。割りません。

応用2

4人から2人を選んで1列に並べる方法は何通りですか。

通り

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答え:12通り

1人目は4通り、2人目は残り3通り。4×3=12通り。

順番をつけて選ぶ(並べる)ので、選ぶたびに残りが1つ減ります。4×4=16 としないよう注意。組み合わせ(順番を区別しない)なら6通りです。


よくある質問

Q. 並べ方と組み合わせのちがいは?

並べ方(順列)は順番を区別します。組み合わせは順番を区別しません。4人から2人を選んで並べるなら 4×3=12通り、ただ2人を選ぶだけなら重複を除いて 6通りです。

Q. 場合の数はどう数えると確実?

樹形図で枝を順に伸ばすと、もれなく重なりなく数えられます。段階が分かれるときは、各段階の数をかけ算する(積の法則)と速く求められます。

Q. 3人から2人を選ぶのは何通りですか?

順番を区別しないので 3×2÷2=3通りです。班長と副班長のように順番を区別するなら 3×2=6通りになります。

Q. 樹形図はいつ使えばよいですか?

数が少ないときや条件が複雑なときです。「同じものは2回使わない」「偶数で終わる」などの条件があると、かけ算だけでは数えにくいので樹形図が確実です。

次に学ぶ内容

📚 参考・監修方針

小学校算数〜中学数学の範囲を参照し、オリジナルに作成(実在試験問題の転載はありません)。正確性は編集・監修フローで確認しています(仕様書 第11章)。

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