約数と倍数:わり切れる数・かけてできる数
約数は「その数をわり切れる整数」、倍数は「その数を整数倍した数」。共通の約数で最大のものが最大公約数、共通の倍数で最小のものが最小公倍数です。
このページで学べること
- 約数・倍数を正しく列挙できる
- 最大公約数・最小公倍数を求められる
- 分数の約分・通分になぜ役立つかがわかる
前提知識
約数・倍数のことば
- 倍数:ある数を1倍・2倍・3倍…した数。3の倍数は 3, 6, 9, 12, 15 …(かぎりなく続く)。
- 約数:ある数をわり切れる整数。12の約数は 1, 2, 3, 4, 6, 12(1とその数自身をふくむ・有限個)。
- 公倍数:2つ以上に共通する倍数。そのうち最小が最小公倍数。
- 公約数:2つ以上に共通する約数。そのうち最大が最大公約数。
12なら「1×12」「2×6」「3×4」のようにかけて12になるペアを小さい順に探すと、もれなく 1,2,3,4,6,12 が見つかります。
図でイメージする(8と12の最大公約数)
例題(くわしい手順)
12 と 18 の最大公約数と最小公倍数を求めます。
- 素因数分解:12=2²×3、18=2×3²。
- 最大公約数(GCD)=共通する素数を最小の個数だけかける:2×3=6。
- 最小公倍数(LCM)=各素数を最大の個数だけかける:2²×3²=36。
素因数分解しておくと、最大公約数も最小公倍数も同じ材料から求められます。
最大公約数と最小公倍数の違い
| 用語 | もとにする | 選ぶ | 12と18の例 |
|---|---|---|---|
| 最大公約数 | 共通の約数 | その中で最大 | 6 |
| 最小公倍数 | 共通の倍数 | その中で最小 | 36 |
約分では最大公約数、通分では最小公倍数を使います。どちらを使う場面かで見分けます。
よくある間違い
約数には必ず「1」と「その数自身」が入ります。12の約数から1や12を落とさないように。
「約数」は小さくなる方向、「倍数」は大きくなる方向。公約数の最大・公倍数の最小を求めます。逆にしないよう、ことばで確認しましょう。
公倍数はかぎりなくあり、最小のもの(最小公倍数)を答えます。逆に公約数は有限個で、最大のもの(最大公約数)を答えます。
練習問題
まず自分で解いてから解説を開きましょう。
12 の約数をすべて書きなさい。
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答え:1, 2, 3, 4, 6, 12
かけて12になるペア「1×12」「2×6」「3×4」を探すと、もれなく6個見つかります。
8と12 の最大公約数を求めなさい。
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答え:4
8の約数は 1,2,4,8。12の約数は 1,2,3,4,6,12。共通は 1,2,4 で、最大は 4。
6と8 の最小公倍数を求めなさい。
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答え:24
6の倍数:6, 12, 18, 24, 30 …/8の倍数:8, 16, 24, 32 …。
はじめて共通するのは 24 なので、最小公倍数は 24。
分数 1/6 と 1/8 を通分するときの分母(24)は、この最小公倍数です。
8 と 12 の最小公倍数を求めなさい。
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答え:24
8=2³、12=2²×3。各素数を最大の個数だけかけて 2³×3=24。
よくある質問
Q. 約数と倍数のちがいは?
約数はその数をわり切れる整数(12の約数は1,2,3,4,6,12)。倍数はその数を整数倍した数(3の倍数は3,6,9,12…)です。
Q. 最大公約数と最小公倍数の求め方は?
共通の約数のうち最も大きいものが最大公約数、共通の倍数のうち最も小さいものが最小公倍数です。8と12なら最大公約数は4、6と8なら最小公倍数は24です。
Q. 最大公約数と最小公倍数はどんなときに使いますか?
「同じ大きさに分ける・切り分ける」ときは最大公約数、「同時にそろう時刻をさがす」ときは最小公倍数です。
Q. 2つの数の積と最大公約数・最小公倍数の関係は?
「最大公約数×最小公倍数=2つの数の積」になります。12と18なら 6×36=216=12×18 です。
次に学ぶ内容
小学校算数〜中学数学の範囲を参照し、オリジナルに作成(実在試験問題の転載はありません)。正確性は編集・監修フローで確認しています(仕様書 第11章)。