比例式:内側どうしの積と外側どうしの積は等しい
a:b=c:d のように「比が等しい」ことを表した式を比例式といいます。このとき、内側どうしをかけた内項の積 b×c と、外側どうしをかけた外項の積 a×d はいつも等しくなります。だから 3:4=x:20 のような式は 4×x=3×20 として x=15 と求められます。
このページで学べること
- 比例式の意味と書き方がわかる
- 内項・外項の見分けがつく
- 内項の積=外項の積で x を求められる
- レシピや地図の縮尺に応用できる
前提知識
なぜ「内項の積=外項の積」になるのか
a:b=c:d は、比の値で書くと a/b = c/d です。両辺に b と d をかけると a×d = b×c。つまり外項の積=内項の積になります。おまじないではなく、分数の等式を整理した結果です。
3:4=x:20 で確かめます。外側は 3 と 20、内側は 4 と x なので、4×x=3×20=60。よって x=60÷4=15です。答えを戻すと 3:4=15:20 で、どちらも 5 で割ると 3:4。ちゃんと等しい比になっています。
比例式は「分からない数がある比」を求める道具です。片方の比だけを見て計算しないのがコツで、必ず2つの比を等号で結んでから積の形にします。
a:b = c:d → a×d = b×c(外項の積 = 内項の積)図でイメージする(内項と外項)
例題(くわしい手順)
ホットケーキを作ります。小麦粉200g で 4人分できるレシピを、6人分に増やしたいとき、小麦粉は何g 必要ですか。
- 比例式を作る:小麦粉:人数 の順にそろえて 200:4 = x:6。
- 積の形にする:外項の積 200×6=1200、内項の積 4×x。よって 4x=1200。
- わる:x=1200÷4=300g。
確かめ:200:4=50:1、300:6=50:1。1人分あたり50g で一致しています。「小麦粉:人数」の順を左右でそろえるのが最大の注意点です。
比例式と比の値の違い
| 用語 | 形 | 何をするもの | 例 |
|---|---|---|---|
| 比の値 | a÷b(1つの数) | 比の大きさを数で表す | 3:4 の比の値は 3÷4=0.75 |
| 比例式 | a:b=c:d(等式) | 等しい比から分からない数を求める | 3:4=x:20 → x=15 |
比の値が等しいことを式にしたものが比例式です。だから「比の値をそろえる」でも同じ答えになります。
よくある間違い
3:4=x:20 で 3×x=4×20 としてはいけません。かけるのは外側どうし(3と20)と内側どうし(4とx)です。正しくは 4x=60 で x=15。
「小麦粉:人数」と「人数:小麦粉」を混ぜると答えが変わります。両辺で同じ順番に並べてから解きましょう。
50cm と 2m を 50:2 としないこと。単位をそろえて 50:200=1:4 とします。
練習問題
まず自分で解いてから解説を開きましょう。
2:5=6:x のとき、x を求めなさい。
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答え:x=15
内項の積=外項の積より 5×6=2×x。30=2x なので x=15です。
x:9=4:6 のとき、x を求めなさい。
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答え:x=6
外項の積 x×6、内項の積 9×4=36。6x=36 なので x=6です。
縮尺 1:25000 の地図で 4cm の道は、実際には何km ですか。
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答え:1km
1:25000=4:x より x=4×25000=100000cm。100000cm=1000m=1km です。
3:7=x:210 のとき、x を求めなさい。
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答え:x=90
内項の積 7×x、外項の積 3×210=630。7x=630 なので x=90です。
よくある質問
Q. 比例式とは何ですか?
a:b=c:d のように、2つの比が等しいことを表した式です。分からない数を x とおくと、内項の積=外項の積を使って求められます。
Q. なぜ内項の積と外項の積が等しくなるのですか?
a:b=c:d は分数で書くと a/b=c/d です。両辺に b と d をかけると a×d=b×c になります。分数の等式を整理しただけなので、いつでも成り立ちます。
Q. 比例式はどんなときに使いますか?
レシピの分量を人数に合わせて増やす、地図の縮尺から実際の距離を出す、絵や写真を同じ形のまま拡大するなど、「割合を保ったまま量を変える」場面で使います。
Q. 比例式で単位がちがうときはどうしますか?
先に単位をそろえます。50cmと2mを比にするなら 50:200=1:4 です。そろえずに 50:2 とすると答えが大きくずれます。
次に学ぶ内容
小学校算数〜中学数学の範囲を参照し、オリジナルに作成(実在試験問題の転載はありません)。正確性は編集・監修フローで確認しています(仕様書 第11章)。