三平方の定理:a²+b²=c²
三平方の定理(ピタゴラスの定理)とは、直角三角形で a²+b²=c² が成り立つという定理です。a・b は直角をはさむ2辺、c は斜辺(直角の向かいにある、いちばん長い辺)。たとえば 3²+4²=9+16=25=5² なので、辺 3・4・5 の三角形は直角三角形です。
このページで学べること
- 三平方の定理の意味と使い方がわかる
- 斜辺(c)や残りの辺(a・b)を計算で求められる
- 正方形の対角線(√2倍)を求められる
- 「逆」を使って直角三角形かどうか判定できる
前提知識
定理の使い方:どの辺を求めるか
三平方の定理は「2辺が分かれば残りの1辺が求まる」道具です。求めたい辺に合わせて式を変形します。
- 斜辺を求める:c=√(a²+b²)
- 他の辺を求める:a=√(c²−b²)(斜辺の2乗から引く)
- 直角の判定(逆):a²+b²=c² が成り立てば直角三角形
覚えておくと便利な組み合わせ(ピタゴラス数):3・4・5、5・12・13、8・15・17。この比の三角形はすべて直角三角形です。また、1辺が 1 の正方形の対角線は √(1²+1²)=√2 になります。
図でイメージする
4² + 3² = 16 + 9
= 25 = 5²
例題(くわしい手順)
たて 6cm・よこ 8cm の長方形の対角線の長さを求めます。
- 直角三角形を見つける:対角線は、たて6・よこ8を2辺とする直角三角形の斜辺。
- 定理にあてはめる:c=√(6²+8²)=√(36+64)=√100。
- √100=10。対角線は 10cm。
長方形の対角線・ななめの距離は「直角三角形の斜辺」と見なせば三平方の定理で求まります。
三平方の定理と「逆」の違い
| 使い方 | 分かっていること | 分かること |
|---|---|---|
| 定理 | 直角三角形である | a²+b²=c² が成り立つ(辺が求まる) |
| 逆 | 3辺の長さ | a²+b²=c² なら直角三角形と判定できる |
「辺を求める」ときは定理、「直角かどうか確かめる」ときは逆を使います。
よくある間違い
c は直角の向かい側にある、いちばん長い辺です。直角をはさむ2辺を c にすると計算が合いません。
√(3²+4²)=√25=5 です。3+4=7 ではありません。2乗の和を先に計算してから√をとります。
三平方の定理が使えるのは直角三角形だけ。まず直角があるかを確かめましょう。
練習問題
まず自分で解いてから解説を開きましょう。
直角をはさむ2辺が 5cm と 12cm の直角三角形の斜辺を求めなさい。
解答・解説を見る
答え:13cm
c=√(5²+12²)=√(25+144)=√169=13cm。
1辺が 1 の正方形の対角線の長さを求めなさい。
解答・解説を見る
答え:√2
対角線=√(1²+1²)=√2(約1.41)。
直角をはさむ2辺から斜辺を求める三平方の定理(a²+b²=c²)です。1+1=2 が「対角線の2乗」なので、答えは√2 になります。
斜辺が 10cm、1辺が 6cm の直角三角形の残りの辺を求めなさい。
解答・解説を見る
答え:8cm
b=√(10²−6²)=√(100−36)=√64=8cm。
3辺が 8・15・17 の三角形は直角三角形ですか。
解答・解説を見る
答え:直角三角形である
8²+15²=64+225=289=17²。定理の逆より直角三角形です。
よくある質問
Q. 三平方の定理とは?
直角三角形で、直角をはさむ2辺を a・b、斜辺(いちばん長い辺)を c とすると a²+b²=c² が成り立つ定理です。ピタゴラスの定理ともいいます。
Q. 斜辺はどうやって求める?
c=√(a²+b²) で求めます。たとえば a=3、b=4 なら c=√(9+16)=√25=5 です。
Q. 三平方の定理はどんな三角形でも使えますか?
直角三角形だけです。まず直角があるかを確かめます。逆に a²+b²=c² が成り立てば、その三角形は直角三角形だといえます。
Q. 覚えておくと便利な辺の組は?
3・4・5、5・12・13、8・15・17、7・24・25 です。その倍(6・8・10 など)も直角三角形になります。
次に学ぶ内容
小学校算数〜中学数学の範囲を参照し、オリジナルに作成(実在試験問題の転載はありません)。正確性は編集・監修フローで確認しています(仕様書 第11章)。