標準 算数・数学 学習時間の目安:約13分

三平方の定理:a²+b²=c²

🔑 一言でいうと

三平方の定理(ピタゴラスの定理)とは、直角三角形で a²+b²=c² が成り立つという定理です。a・b は直角をはさむ2辺、c は斜辺(直角の向かいにある、いちばん長い辺)。たとえば 3²+4²=9+16=25=5² なので、辺 3・4・5 の三角形は直角三角形です。

このページで学べること

  • 三平方の定理の意味と使い方がわかる
  • 斜辺(c)や残りの辺(a・b)を計算で求められる
  • 正方形の対角線(√2倍)を求められる
  • 「逆」を使って直角三角形かどうか判定できる

前提知識

定理の使い方:どの辺を求めるか

三平方の定理は「2辺が分かれば残りの1辺が求まる」道具です。求めたい辺に合わせて式を変形します。

💡 3つの形
  • 斜辺を求める:c=√(a²+b²)
  • 他の辺を求める:a=√(c²−b²)(斜辺の2乗から引く)
  • 直角の判定(逆):a²+b²=c² が成り立てば直角三角形

覚えておくと便利な組み合わせ(ピタゴラス数):3・4・55・12・138・15・17。この比の三角形はすべて直角三角形です。また、1辺が 1 の正方形の対角線は √(1²+1²)=√2 になります。

図でイメージする

c = 5
b = 3 a = 4

4² + 3² = 16 + 9

= 25 = 5²

底辺 a=4、高さ b=3、斜辺 c=5 の直角三角形。直角をはさむ2辺(4と3)の2乗の和が、斜辺(5)の2乗に等しくなります。

例題(くわしい手順)

たて 6cm・よこ 8cm の長方形の対角線の長さを求めます。

🧭 手順
  1. 直角三角形を見つける:対角線は、たて6・よこ8を2辺とする直角三角形の斜辺。
  2. 定理にあてはめる:c=√(6²+8²)=√(36+64)=√100。
  3. √100=10。対角線は 10cm

長方形の対角線・ななめの距離は「直角三角形の斜辺」と見なせば三平方の定理で求まります。

三平方の定理と「逆」の違い

三平方の定理と「逆」の違い
使い方分かっていること分かること
定理直角三角形であるa²+b²=c² が成り立つ(辺が求まる)
3辺の長さa²+b²=c² なら直角三角形と判定できる

「辺を求める」ときは定理、「直角かどうか確かめる」ときは逆を使います。

よくある間違い

⚠️ 間違い①:斜辺を取りちがえる

c は直角の向かい側にある、いちばん長い辺です。直角をはさむ2辺を c にすると計算が合いません。

⚠️ 間違い②:√(a²+b²) を a+b とする

√(3²+4²)=√25=5 です。3+4=7 ではありません。2乗の和を先に計算してから√をとります。

⚠️ 間違い③:直角三角形以外で使う

三平方の定理が使えるのは直角三角形だけ。まず直角があるかを確かめましょう。

練習問題

まず自分で解いてから解説を開きましょう。

基本1

直角をはさむ2辺が 5cm と 12cm の直角三角形の斜辺を求めなさい。

cm

解答・解説を見る

答え:13cm

c=√(5²+12²)=√(25+144)=√169=13cm。

基本2

1辺が 1 の正方形の対角線の長さを求めなさい。

次から選びましょう

解答・解説を見る

答え:√2

対角線=√(1²+1²)=√2(約1.41)。

直角をはさむ2辺から斜辺を求める三平方の定理(a²+b²=c²)です。1+1=2 が「対角線の2乗」なので、答えは√2 になります。

応用

斜辺が 10cm、1辺が 6cm の直角三角形の残りの辺を求めなさい。

cm

解答・解説を見る

答え:8cm

b=√(10²−6²)=√(100−36)=√64=8cm。

応用2

3辺が 8・15・17 の三角形は直角三角形ですか。

次から選びましょう

解答・解説を見る

答え:直角三角形である

8²+15²=64+225=289=17²。定理の逆より直角三角形です。


よくある質問

Q. 三平方の定理とは?

直角三角形で、直角をはさむ2辺を a・b、斜辺(いちばん長い辺)を c とすると a²+b²=c² が成り立つ定理です。ピタゴラスの定理ともいいます。

Q. 斜辺はどうやって求める?

c=√(a²+b²) で求めます。たとえば a=3、b=4 なら c=√(9+16)=√25=5 です。

Q. 三平方の定理はどんな三角形でも使えますか?

直角三角形だけです。まず直角があるかを確かめます。逆に a²+b²=c² が成り立てば、その三角形は直角三角形だといえます。

Q. 覚えておくと便利な辺の組は?

3・4・5、5・12・13、8・15・17、7・24・25 です。その倍(6・8・10 など)も直角三角形になります。

次に学ぶ内容

📚 参考・監修方針

小学校算数〜中学数学の範囲を参照し、オリジナルに作成(実在試験問題の転載はありません)。正確性は編集・監修フローで確認しています(仕様書 第11章)。

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